アストンマーティン・ヴァンテージ
V8ヴァンテージは、イギリスの自動車メーカー、アストンマーティンが製造しているスポーツカー。
アストンマーティン・V8を参照
メインモデルであったヴィラージュのハイパフォーマンスモデルとして1992年のバーミンガムショーで発表され、翌年の1993年に発売された。
ヴィラージュのボディをベースに、イートン・コーポレーション製のスーパーチャージャーが二基装着されアメリカのキャラウェイがチューニングし最高出力558PS/6,500rpm、最大トルク76.0kgm/4,000rpmを発揮する5.3LV型8気筒DOHCエンジンが搭載されている。
トランスミッションにはコルベットZR-1に採用された6速MTが用いられ、後輪駆動となっている。
サスペンションは、フロントがダブルウィッシュボーン、リアがド・ディオンアクスル。
フェンダーが大きく拡大され285/45ZR18という太いタイヤが組み合わせられた。
0-60mph加速は4.6秒、最高速度は300km/hと、車重を感じさせないパフォーマンスを発揮する。
今までと異なり3代目はポルシェ・911などをライバルとするローエンドモデルの「ベイビー・アストン」であり、歴代ヴァンテージの中では最も馬力が低い。しかしアストンの中では安価な下位モデルだとしても、日本円で約1500万円からという価格であり、高級車ということに変わりはない。
ボディーはアストンマーティン独自のVHプラットフォームを採用し軽量化とアストンマーティン・DB9とパーツの共通化を図っている。
エンジンはジャガー・XKと同じV8エンジンを採用しているが、ケルンの専用工場でさまざまな手が加えられており、実際ジャガー・XKと同じ部分はエンジンブロックの外側の形状のみという徹底ぶりで、共用部分は少ない。(排気量はジャガー・XKと異なり4.3L、380hp(385PS)/410Nm、ピストンのボアサイズはアストンのV12と同じ。)さらにこれをドライサンプ化することによって低重心化を図っている。
内装もDB9と似たようなイメージで、まさにDB9の縮小版といった感じだが、DB9は2+2シーターのGTであることに対してV8ヴァンテージは2シーターのスポーツカーであり、後輪駆動のスポーツカーとして理想的なバランスを実現している。
3ドアハッチバックのクーペとロードスターと呼ばれるオープンカーがある。
レース専用車としてN24という車両がアストンマーティンレーシングより発売されている。
N400(限定車)を発表。排気量は変わらないが、吸気のチューニングによりエンジンパワーが400hpに向上。
2009年モデルとして4.7Lの新型エンジンを発表、420hp(426PS)/470Nm(346lb.ft)にパワーアップした。
ヴァンテージの名称を持つ車両として、6LV型12気筒を搭載するアストンマーティン・DB7ヴァンテージの最高出力に並んだ。
2017年11月21日、4世代目ヴァンテージが日本を含む世界6か国で同時に発表された。エンジンは従来の自然吸気4.7リッターV8にかわり、メルセデスAMG由来の4リッターV8ツインターボを搭載する。最高出力は510PS。最大トルクは685Nm。
0-100km/h加速は3.6秒、最高速度は314km/hに達する。